とりあえず EL12N の音を聞いてみようとのことで、
OPT は手元に転がっていたバッタ物、T-4376 を使用し、
配線も、取り外しが容易なようにからげ半田付けを行わず、
突き合わせの取り付けとしました。
長年の使用では不安が残りますが、まあ、音を聞くためと割り切りました。
EL12 はST 管形状で、電極も同心円状配置と、理想的ですが、
EL12N はプレートが楕円形状と製作の容易性重視が気になります。
はて?出てくる音はと期待しました。
巷での評判は結構良かったのでどうかなと思いました。
6AU6(T) - EL!2N(T) - 5Y3GT - OPT(T-4376)
電圧増幅にも手持ちで余っていた 6AU6 を3結で、
整流管にもポピュラーな 5Y3GT を持ってきました。
出てくる音は,バッタ物のOPTを使った割には結構いい音!
出力は約 1W ですが,無帰還でもあり,力不足は感じさせません.
結果に気を良くし、これは本格的に作らなければ、となりました。
そこでこの Amp の処置・・・なんたってバラック作りですからね、
当然のこととして、廃棄ですが,なんだかもったいない,ケチ根性です.
置いておく場所もとるし、Amp はすでに7 台もあり、使う System は 3 set.
小遣いも乏しいことですから,改造をして売り払うことを目論みました.
EL12N ではメンテナンスも大変,交換球(めったにない、10年は持ちます)の入手は困難、
そこで,ポピュラーな球に変更をすることにしました。
安くて、まあ音もそこそこで、入手の容易な球が Best.
真空管保管ラックを探すと、6V6 と 6F6(1613) が見つかりました.
いずれもソケットは US-GT ですので互換性があります.
5Y3GT や 6AU6 も入手は容易です.
と言うことで、6V6 と 6F6 が共用できるようにしました.
ここまでの構想は簡単でシャーシー加工も不要、とほくそ笑んでいました。
EL12N 用のソケットは G8A という特殊な形状です.
シャーシー上に上付けするならば、穴は 30mm ですが、
上に付けると外観上ちょっとみっともないと言うことで、
下付けにしましたところ、穴は最低 35mm 以上必要になってしまいました.
バラック組なのに、変なところにこだわって大きな穴となっています.
標準的な US-GT ソケットを持ってきますと、穴が大きすぎて取り付け不能!
サブシャ−シーを入れるしかなさそうです.
が、猛暑で工作場には 5 分と居られません、工作は無理!で頓挫、なんてこった.
酒を飲んでいるとき、ふと、昔オールタイトの UZ ソケットを使ったとき、
穴がやはり 35mm だったことを思い出しました.
もし、オールタイトの US ソケットがあればこのままで取り付けられるかもしれません。
早速探してみると、ありました、made in Chaina ですけど、問題ないでしょう.
シャーシ作業無しで何とかなりました(ヤレヤレ).
ついでに、6V6 も差し替えが可能なようにカソード抵抗を選びました.
最大出力は多少下がりますが、使用上は大差ない範囲です.
世間ではメタル管はあまり評判がよろしくないとのことです.
管内が見られない(当然です)、灯ったヒーターが見えないと真空管 Amp らしくない、
と言うことが原因らしいです.
さらに、ここで使っているのは 1613 という軍用管で、通信機用です.
6F6 の上位互換ですが、説明が難しいという欠点もあります.
そこでマツダ(国産)の 6V6GT をさしてみました.
確かに、この方が「らしい」ような気もします.
音質的には 6F6 の方が良いんですけどねえ.
さて、この売却で飲みに行けるかなあ.
売れなければ、改装も無意味です.